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四面
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あたり
ふりがな文庫
“
四面
(
あたり
)” の例文
小山と小山との間に一道の
渓流
(
けいりう
)
、それを渡り終つて、猶其前に聳えて居る小さい
嶺
(
みね
)
を登つて行くと、段々
四面
(
あたり
)
の
眺望
(
てうばう
)
がひろくなつて
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
四面
(
あたり
)
は只もう真青の葦だ、葦だ、葦だ。世間の風と云う風は一つになって此処に吹くと云う位。それ夕立だ。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
姉は話しながら
裁縫
(
しごと
)
の針を止めぬのである。前に
鴨脚
(
いちょう
)
の大きい
裁物板
(
たちものいた
)
が据えられて、
彩絹
(
きぬ
)
の
裁片
(
たちきれ
)
や糸や
鋏
(
はさみ
)
やが順序なく
四面
(
あたり
)
に乱れている。女物の美しい色に、
洋燈
(
ランプ
)
の光が明かに照り渡った。
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
“四面”の意味
《名詞》
四 面(しめん)
四つの面。
四方。
(出典:Wiktionary)
四
常用漢字
小1
部首:⼞
5画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“四面”で始まる語句
四面楚歌
四面宮
四面八角