あをざ)” の例文
この時淑女、あたかもあをざめていきはずむ子を、その心をば常にはげます聲をもて、たゞちになだむる母のごとく 四—六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
死顔は冷かにあをざめて、血の色も無く変りはてた。叔父は例の昔気質むかしかたぎから、他界あのよの旅の便りにもと、編笠、草鞋わらぢ、竹の輪なぞを取添へ、別に魔除まよけと言つて、刃物を棺の蓋の上に載せた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
丑松はすこしあをざめて
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)