あおざ)” の例文
とお隅は源の姿を盗むように視下みおろして、あおざめた口唇くちびるえみを浮べました。源は地団太踏んで
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
落々おちおち御休みになれなかったことは、御顔色のあおざめていたのでも知れました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
男の顔はすこしあおざめたほおあたりしか分りません——それも陰影かげになって。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
やがて女はあおざめた顔をげて
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)