“不体裁”のいろいろな読み方と例文
旧字:不體裁
読み方割合
ふていさい66.7%
ざまのな13.3%
ふしだら13.3%
ぶていさい6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもその大部分は支那のクーリーで、一人見ても汚(きた)ならしいが、二人寄るとなお見苦しい。こうたくさん塊(かたま)るとさらに不体裁(ふていさい)である。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
癇張声(かんばりごえ)に胆を冷やしてハッと思えばぐゎらり顛倒(てんどう)、手桶(ておけ)枕に立てかけありし張物板に、我知らず一足二足踏みかけて踏み覆(かえ)したる不体裁(ざまのな)さ。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
津田に嫁(とつ)いで以後、かつてこんな不体裁(ふしだら)を夫に見せた覚(おぼえ)のない彼女は、その夫が今自分と同じ室(へや)の中に寝ていないのを見て、ほっと一息した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今日のりきみは身を損(そん)じ愚弄(ぐろう)を招(まね)くの媒(なかだち)たるを知り、早々にその座を切上げて不体裁(ぶていさい)の跡を収め、下士もまた上士に対して旧怨(きゅうえん)を思わず、執念(しゅうねん)深きは婦人の心なり
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)