“ふしだら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不仕鱈19.2%
不品行19.2%
不検束19.2%
不乱次11.5%
不行跡7.7%
放蕩3.8%
不仕埒3.8%
不体裁3.8%
不為態3.8%
不行儀3.8%
不行為3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丹三郎の不仕鱈ふしだらには限りが無かった。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
——友達はその女が不仕鱈ふしだらだという。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
今なら女優をおもわしめるジャラクラした沼南夫人が長い留守中の孤独に堪えられなかったというは、さもありそうな気もするが、マサカに世間で評判するようなソンナ不品行ふしだらもあるまいと、U氏の島田のワイフの咄というのが何とも計りかねてU氏の口の開くのを待ってると、
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
おかげ様で一郎が元の潔白な身体からだになりますばかりでなく、妹にも久しく不品行ふしだらな事が御座いません事が、亡骸なきがらをお調べ下さいましてから、お判りになりましたとの事で、これがせめてもの心遣こころやりで御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
——一つには峻自身の不検束ふしだらな生活から、彼は一度肺を悪くしたことがあった。
城のある町にて (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
裁判所長は独言のように、『そりゃ丁度いいところへやって来やがるというものさ! 悪魔でもちょっと味加減を試してみたいような素晴らしいスープが煮えているんだからなあ! この市に持ちあがっている不検束ふしだらは、すぐにばれてしまうだろうて!』と呟やいた。
「お前まあ何てことをするだえ。」と、伯母は前から感づいていたお庄の不乱次ふしだらを言い立てた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
玄「いや、それは重々御道理ごもっともな訳じゃ、此方こちらにも不行跡ふしだらがあるこっちゃからう云う御疑念が懸っても仕方がない、仕方がないが、然う云う場合になると、粂之助はとんと口の利けぬ奴じゃで、わしも一緒に参りましょう」
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「いや、安心してはいられまい。一つ穴のむじなどもが安受け合いを、にうけて帰らりょうか。源三郎はもうお身たちに化かされてはおらぬぞ。兄がかようなたわけの有りたけを尽くすも、お身たちのような不仕埒ふしだらな朋輩があればこそ。よい朋輩を持って兄も仕合せ者、手前もきっとお礼を申すぞ」
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
津田にとついで以後、かつてこんな不体裁ふしだらを夫に見せたおぼえのない彼女は、その夫が今自分と同じへやの中に寝ていないのを見て、ほっと一息した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その上ひどく酒ぐせが悪く酒を飲めば決して真直に家へかえれないという悪病をもった男で、そのために細君は彼の不為態ふしだらと家計の苦しさをうらんだ揚句、病みつかれていた肺病も手伝ったのでしょうか、去年私がまだ来る前に飛込自殺をしたということで、これは私も以前から聞き知っていたことです。
(新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
『アラ!』と静子は声を出して驚いて忽ち顔を染めた。女心は矢よりも早く、おの服装みなり不行儀ふしだらなのを恥ぢたので。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
浅ましいの何のじゃない。が、女中を二人連れて看病に駆着けて来た母親は、娘が不行為ふしだらとは考えない。男にはだを許さないのを、恋するものが怨むためだ、と思ったそうです。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)