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不仕鱈
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ふしだら
ふりがな文庫
“
不仕鱈
(
ふしだら
)” の例文
丹三郎の
不仕鱈
(
ふしだら
)
には限りが無かった。草津、
水口
(
みなくち
)
、
土山
(
つちやま
)
を過ぎ、
鈴鹿峠
(
すずかとうげ
)
にさしかかった時には、もう歩けぬとわめき出した。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
先天的の不良性でも、それは矢張り数代、もしくは数十代前からの大人の
不仕鱈
(
ふしだら
)
が遺伝したものである。子女の不良を責める前に、大人は先ずこの事を考えねばならぬ。
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
「阿呆! いま何時や思てる? 若い女だてら夜遊びしくさって、わいはお前をそんな
不仕鱈
(
ふしだら
)
な娘に育ててない筈や。じゃらじゃらと若い男と公園でボートに乗りくさって……。」
わが町
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
友達はその女が
不仕鱈
(
ふしだら
)
だという。でも不仕鱈ならお金を貰う筈がないでしょう。
工場細胞
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
そんな
不仕鱈
(
ふしだら
)
な約束をしたとは、どうしても申せません。
偽悪病患者
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
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此の際に、そのほうだけを騒ぎ立て、ご自分の
不仕鱈
(
ふしだら
)
な噂のほうは二の次にしようとなさる。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
こんな
不仕鱈
(
ふしだら
)
な女をひとり放って置いて、比律賓へ行ってしまえば、どうなっていたことかと、他吉はひやっとしたが、間もなく行われた町内のマラソン競争で桶屋の新太郎は一等をとった。
わが町
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
鱈
漢検準1級
部首:⿂
22画
“不仕”で始まる語句
不仕合
不仕埒
不仕末