“不仕鱈”の読み方と例文
読み方割合
ふしだら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丹三郎の不仕鱈ふしだらには限りが無かった。草津、水口みなくち土山つちやまを過ぎ、鈴鹿峠すずかとうげにさしかかった時には、もう歩けぬとわめき出した。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
先天的の不良性でも、それは矢張り数代、もしくは数十代前からの大人の不仕鱈ふしだらが遺伝したものである。子女の不良を責める前に、大人は先ずこの事を考えねばならぬ。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
「阿呆! いま何時や思てる? 若い女だてら夜遊びしくさって、わいはお前をそんな不仕鱈ふしだらな娘に育ててない筈や。じゃらじゃらと若い男と公園でボートに乗りくさって……。」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)