“ふみもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不身持63.6%
不品行27.3%
書持9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その結果、伴蔵の女房おみねは夫の不身持ふみもちを怒って、果ては嫉妬半分お前が「萩原様を殺して海音如来のお像を盗み取って、清水の花壇の中へ埋めて置いたじゃないか」
姉さんがどうにかしておくれなら、それを言ぐさにして、不品行ふみもちだからって、その養子を出してやろう。そんな奴だけれど、ただ、疎匇そそうがあるの、不遇ぶあしらいをするのッて、お雪さんをいじめるばかり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大伴書持ふみもちの歌である。書持は旅人の子で家持の弟に当る。天平十八年に家持が書持の死を痛んだ歌を作っているから大体その年に死去したのであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
これは弟の書持ふみもちの死をいたんだものであるが、この憶良の歌から影響を受けているところを見ると、大伴家に伝わった此等の歌をも読味ったことが分かる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)