“不遇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふぐう86.7%
あはず6.7%
ぶあしらい6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不遇ふぐうを誇称して世の中の有名な人たちに陰険ないやがらせを行うというような、めめしい復讐心から申し上げているのでもないので
風の便り (新字新仮名) / 太宰治(著)
頼春水の松雨山房を訪。(国泰寺のかたはらなり。)春水在家いへにありて歓晤。男子賛亦助談。子賛名のぼる、俗称久太郎ひさたらうなり。次子竹原へ行て不遇あはず。談笑夜半にすぐ。月のぼりてかへる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
姉さんがどうにかしておくれなら、それを言ぐさにして、不品行ふみもちだからって、その養子を出してやろう。そんな奴だけれど、ただ、疎匇そそうがあるの、不遇ぶあしらいをするのッて、お雪さんをいじめるばかり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)