“轗軻不遇”の読み方と例文
読み方割合
かんかふぐう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あたりまえさ。轗軻不遇かんかふぐうというやつで、鼠賊そぞくの仲間入りこそしているが、これでもわしの両親は、帯刀御免の名主様じゃった」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
轗軻不遇かんかふぐうのワグナーを激励し、その難解極まる名作を上演して、世に知らしめたのもリストである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
彼はおとこを愛し、世を憂い、轗軻不遇かんかふぐうな人間たちに、ふかく同情はしていたが、かりそめにも賊の仲間入りしようなどとは、ゆめにも思っていなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)