“骨折損”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほねをりぞん50.0%
ほねおりぞん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立んとて此大雪に出で行きたれどもなん甲斐かひやあらん骨折損ほねをりぞん草臥くたびれ所得まうけ今に空手からてで歸りんアラ笑止せうしの事やとひとごと留守るすしてこそは居たりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いや、まづい!何といふ劣惡れつあくなもんだえ。何んだツて此様な作を描き上げやうとしてあがいてゐるんだ………骨折損ほねをりぞんじやないか。俺は馬鹿だ、たしかに頭がしびれてゐる。何處に一ツとこがありやしない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
二年間東京の英語学校で正則に仕上げてきた良吉にしばしば「田舎で語学を勉強したって骨折損ほねおりぞんだ、それより早く正教員の試験を受けた方がいいぜ」
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
西伯利シベリアより露国革命派続々逃込み、中には東京へ来るものも有之これあり候故、これらを相手に一と仕事と出懸でかけし処、相手がまるでお坊ちやんにて話にならず、たうとう骨折損ほねおりぞんとなりたり
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)