骨折損ほねおりぞん)” の例文
二年間東京の英語学校で正則に仕上げてきた良吉にしばしば「田舎で語学を勉強したって骨折損ほねおりぞんだ、それより早く正教員の試験を受けた方がいいぜ」
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
西伯利シベリアより露国革命派続々逃込み、中には東京へ来るものも有之これあり候故、これらを相手に一と仕事と出懸でかけし処、相手がまるでお坊ちやんにて話にならず、たうとう骨折損ほねおりぞんとなりたり
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)