“彼君”の読み方と例文
読み方割合
かのきみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汝らの義胆ぎたん忠憤ちゅうふんを、ことごとく無意味なものにしたのも、とがは、彼君かのきみにあるには非ず、みな家康の不明と手落ちにありといわねばならぬ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼君かのきみたせますかぎりのものがそもじのとなることゆゑ、嫁入よめいりしやればとて、其方そなたなんそんいのぢゃ。
汽車中にてまた新版の藤村様御集、久しぶりに彼君かのきみのお作読み候。はじめのかたは大抵そらにも覚えをり候へば、読みゆくうれしさ、今日ここにて昔のことの師匠にひしと同じここちに候ひし。
ひらきぶみ (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)