“損耗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そんもう75.0%
そんかう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、堺港さかいみなとは、本邦と海外とを結ぶ唯一の交易地でもあり、唐船からふね蛮船ばんせん入津にゅうしんも絶えない折から、長く乱脈な状態の下に業を停止されてあるのは、国家の損耗そんもうでもある。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また一家の主婦が小児教育の理に達すると否とは、家庭教育の得失のわかるところなりとすれば、一国の主婦がことごとく小児保育の法を知らざる時は、国家の損耗そんもう測り知る事の出来ないほどである。
国民教育の複本位 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
ところが、郡司の分際ぶんざいで無礼千万であると、兵力づくでひて入部し、国内を凋弊てうへいし、人民を損耗そんかうせしめんとした。武芝は敵せないから逃げかくれると、武芝の私物しぶつまで検封してしまつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)