“そんもう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
損亡44.4%
損耗33.3%
損毛22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山木がために参謀となり牒者ちょうじゃとなりて、その利益の分配にあずかれるのみならず、大胆にも官金を融通して蠣殻町かきがらちょうに万金をつかまんとせしに、たちまち五千円余の損亡そんもうを来たしつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
また一家の主婦が小児教育の理に達すると否とは、家庭教育の得失のわかるところなりとすれば、一国の主婦がことごとく小児保育の法を知らざる時は、国家の損耗そんもう測り知る事の出来ないほどである。
国民教育の複本位 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
維新後は両刀を矢立やたてに替えて、朝夕算盤そろばんはじいては見たが、慣れぬ事とて初の内は損毛そんもうばかり、今日に明日あすにと喰込くいこんで、果は借金のふちまり、どうしようこうしようと足掻あがもがいている内
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)