“牒者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てふじや66.7%
ちょうじゃ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顏の良い兼吉は、即座に子分や牒者てふじやを呼びました。一刻も經たないうちに、近江屋の庭に集まつた人數はざつと三十人。
貞盛が牒者てふじやをして知つてゐるといふ訳も無いのに、たゞ悪い者でござる、御近づけなさらぬが宜しいとでも云ふのならば、後世の由井正雪熊沢蕃山出会の談のやうな事で、まだしも聞えてゐるが
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
山木がために参謀となり牒者ちょうじゃとなりて、その利益の分配にあずかれるのみならず、大胆にも官金を融通して蠣殻町かきがらちょうに万金をつかまんとせしに、たちまち五千円余の損亡そんもうを来たしつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)