牒者てふじや)” の例文
顏の良い兼吉は、即座に子分や牒者てふじやを呼びました。一刻も經たないうちに、近江屋の庭に集まつた人數はざつと三十人。
貞盛が牒者てふじやをして知つてゐるといふ訳も無いのに、たゞ悪い者でござる、御近づけなさらぬが宜しいとでも云ふのならば、後世の由井正雪熊沢蕃山出会の談のやうな事で、まだしも聞えてゐるが
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)