“損得”の読み方と例文
読み方割合
そんとく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供はその生れる境遇きょうぐうによって、非常な損得そんとくをする。しかし父親だって、運命のもとにあえぎあえぎ生きているのだから致し方もない。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
「君、あれは本当に校長がにくらしくつて排斥するのか、ほか損得そんとく問題があつて排斥するのか知つてますか」と云ひながら鉄瓶の湯を紅茶々碗のなかした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かんがえると、このときまで、あたまなかにあった、商売上しょうばいじょうのことや、一しん損得そんとくなどということが一しゅんにのごとくんでしまって、ただなかあかるくなるのが
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)