そん)” の例文
漢の焦延寿の『易林』にそん鶏と為すとあれば、そんけいは巽鶏そんけいだ、けいの字音にって蛙をケイと読み損じて、たつみの方の三足の蛙と誤伝したのである。
と、いうのは三筋のみゃく、天地人の三脉に添って、そんの位置からけんの位置まで斜めにタコが出来ている。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「さて、てのひらだ、ここを見ろ!」いうと一緒に侍は、小指の付け根へ指をやったが、「よいか、ここはこんという。中指の付け根ここはだ。ええと、それから人差し指の付け根、ここを称してそんという。 ...
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)