“雨夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまよ94.4%
あめよ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨夜(あまよ)の橘(たちばな)の其(それ)には似(に)ないが、弱(よわ)い、細(ほつそ)りした、花(はな)か、空燻(そらだき)か、何(なに)やら薫(かをり)が、たよりなげに屋根(やね)に漾(たゞよ)うて、何(ど)うやら其(そ)の人(ひと)は女性(によしやう)らしい。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
晴れ曇る、雨夜(あまよ)の、深い暗(やみ)の底にまたたく星影——そんなふうに、彼女の眼はなんにも、口でいわないうちに何か語りかけている。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
野(の)も山(やま)も、此(こ)の果(はて)しなき雨夜(あめよ)の中(なか)へ、ふと窓(まど)を開(あ)けて、此(こ)の銀(ぎん)の鍋(なべ)を翳(かざ)したら、きらりと半輪(はんりん)の月(つき)と成(な)つて二三尺(じやく)照(て)らすであらう。……実際(じつさい)、ふと那様(そん)な気(き)がしたのであつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)