“ゆず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
55.5%
18.2%
柚子15.5%
7.3%
1.8%
0.9%
0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は次郎さんを愛してよくせなかおぶったが、次郎さんは成丈なるたけ父のせなを弟にゆずって自身は歩いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
東京へ帰って、その話をすると、友人や親類がアメリカさんあたりから手に入れたのをゆずってくれたり、贈ってくれたりした。
平次と生きた二十七年 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ここではこしと日の出湯というのにかよって、十二月二十二、二十三の両日は日の出湯でゆず湯にはいった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
すき透るような新しい湯は風呂いっぱいにみなぎって、輪切りのゆずがあたたかい波にゆらゆらと流れていた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
刺身、酢の物などは、もってのほかのことであり、お吸物の中に柚子ゆずの一端、青物の一切が落としてあっても食べられない。
泉鏡花先生のこと (新字新仮名) / 小村雪岱(著)
その台木がよしや柚子ゆずであっても、橙であっても、枳殻からたちであっても、それは深く問うところではない。
しかしそう云う自分がこの赤毛布にもこの小僧にもゆずらないもっとも世話のかからない一人であったんだから妙なもんだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
建文帝の国をゆずらざるを得ざるに至れる最初の因は、太祖の諸子を封ずること過当にして、地を与うること広く、権を附すること多きに基づく。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「畏れ多いことですが、もう漢朝の運気は尽きています。御位を魏王にゆずり給うて、天命におしたがいあらんことを」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、帝位を魏王にゆずるという冊文さくもんを読まれたのである。玉音はかすれがちに時折はふるえておられた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実もゆずに似て冬熟すれば甘美なり。
いえ、それどころぢやございません。私は親からゆずられた土地に離れ兼ねて、私の方から進んで作男に入つたのでございます。給料も何んにも頂けませんが、うして食べさして下されば、私は子供の時から馴染んで來た土地でどうやら斯うやら働き續けてゐられます。