“ヘ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
38.5%
15.4%
15.4%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲のたゆたう丘の
帰らぬ春 (新字旧仮名) / 森川義信(著)
何やらの書にも——ソノ味ハ醇厚ジユンコウ、久シキヲテモ損セズ、ユヱイニシヘヨリ大宋タイソウ南蛮ナンバンニ往来スル倭船ワセンモ、必ズココニテ酒壺シユコ吉備酒キビザケヲ満タシ、長キ船中ノ用ニツ——とか。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はしきやし我がの君を、かけまくもゆゝし畏し、スミ現人神アラヒトガミの、舟のにうしはき給ひ、着き給はむ島の崎々、より給はむ磯の崎々、荒き波 風に遭はせず、つゝみなく、病あらせず
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
七日七夜ヲテ高野山ニ上リ、先大師ノ御前ニ参、我父存命ナラバ二度ふたたび本意ヲ遂ゲ、討死シ給フナラバ後生ヲ助テ給レト手ヲ合テ深ク念願シ、其後聖ノ御坊ヲ尋テ参ケレバ、世ニ頼モシクコソ隠シ置
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
齊明天皇の御世に、百濟援助の目的で戰艦を造つたが、折角出來上ると間もなく「トモカヘル」といふ有樣で、實用に適せなかつたといふ(『日本書紀』卷廿六)。
大師の入唐 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
ハタ広物ヒロモノハタ狭物サモノ・沖の藻葉・の藻葉、尽しても尽きぬわたつみの国は、常世と言ふにふさはしい富みの国土である。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かう言ふ、僅かなことの答へにも、極度にり降つた語つきに、固い表情を、びくともさせる房主ではなかつた。卑下慢ヒゲマンとは、之を言ふのか、顏を見るから、相手を呑んでかゝる工夫をしてゐる。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)