“武陵桃源”の読み方と例文
読み方割合
ぶりょうとうげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おうこの辺は、たいそう桃の多いところだな。今や桃の花ざかり。そうだ、今夜は一つそこらの桃林に寝て、武陵桃源ぶりょうとうげんの夢とでも洒落しゃれようか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
常陸ひたちの水戸領の安寺持方あてらもちかたは、早く知られたるその一つの例であって、近世になるまで結縄ゆいなわをもって文字に代え、人からは武陵桃源ぶりょうとうげんのごとく目せられていた。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
シー・ピー・スクラインがパミールの岩山の奥に「幸福の谷」を発見した記事を読んだときにいわゆる武陵桃源ぶりょうとうげんの昔話も全くの空想ではないと思ったことであったが
雨の上高地 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)