部落コタン)” の例文
御維新の少し前頃まへごろ、北海道有珠うすのアイヌ部落コタンにキクッタとチャラピタといふ二人の少年がゐました。キクッタは十七で、チャラピタは一つ下の十六でした。
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
「おれはああいう部落コタンがすきだ、あそこに住んでみたいものだ」
部落コタンで、十五歳から十八歳までの少年で、一ばん早く、一ばん大きな熊をとつたもの、または一番沢山の数をとつた者には会所くわいじよのお役人からりつぱな鉄砲を一てう下さる。
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
そして部落コタンではその人をやがて酋長しゆうちやうの候補者にしよう
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)