“碇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いかり95.8%
とま2.1%
アンカ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おりるには桟橋もなし困つて居ると久太夫がいかりを向の岸へ投げ上げ綱を伝つて岸へ上り、荷物など皆な一人で世話して仕舞ひました。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
監督は実は今朝早く、本船から十哩ほど離れたところにとまっていた××丸から「突風」の警戒報を受取っていた。それにはし川崎船が出ていたら、至急呼戻すようにさえ附け加えていた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
そんな騒ぎを載せたまんま、エムデンの居そうな方向へブラリブラリと漂流し始めた。二三百ぴろもあるところアンカなんか利きやしないからね。通りかかりの船なんか一艘だって見付かりっこない。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)