“碇関”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いかりがせき33.3%
いかりがぜき33.3%
いかりぜき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて矢立峠やたてとうげを踰え、四十八川を渡って、弘前へは往くのである。矢立峠の分水線が佐竹、津軽両家の領地ざかいである。そこを少しくだると、碇関いかりがせきという関があって番人が置いてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
碇関いかりがぜきや、北の方では金木かなぎ辺のが仕事が特に優れます。この種の「けら」の特長は、えりから肩、背にかけてを白い紙縒糸かみよりいとで編み、これに黒糸や時としては色糸で模様を入れることであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
五百と成善とは、優善が雪中に行き悩みはせぬか、病みしはせぬかと気遣きづかって、再び人をやとって捜索させた。成善は自ら雪を冒して、石川、大鰐おおわに倉立くらだて碇関いかりぜき等をくまなく尋ねた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)