“碇綱”の読み方と例文
読み方割合
いかりづな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卯八は料理のため用意した出刄庖丁を取出すと、碇綱いかりづなをブツリと切りました。あとは、に寄つて、馴れない乍ら一と押し、二た押し。
水番小舎ごやの付近に繋留けいりゅうされた小舟四隻に分乗して、湖心にぎ出しましたが、湖底へ碇綱いかりづなを下ろす必要も何もありません。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
染八の首級くびは、碇綱いかりづなのように下がっている釣瓶つるべの縄に添い、落ちて来たが、地面へ届かない以前まえに消えてしまった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)