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廣
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ひろ
ふりがな文庫
“
廣
(
ひろ
)” の例文
新字:
広
廣
(
ひろ
)
い
家
(
うち
)
でないから、つい
隣
(
となり
)
の
部屋
(
へや
)
位
(
ぐらゐ
)
にゐたのだらうけれども、
居
(
ゐ
)
ないのと
丸
(
まる
)
で
違
(
ちが
)
はなかつた。この
影
(
かげ
)
の
樣
(
やう
)
に
靜
(
しづ
)
かな
女
(
をんな
)
が
御米
(
およね
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
裾野
(
すその
)
の
煙
(
けむり
)
長
(
なが
)
く
靡
(
なび
)
き、
小松原
(
こまつばら
)
の
靄
(
もや
)
廣
(
ひろ
)
く
流
(
なが
)
れて、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
幕
(
まく
)
更
(
さら
)
に
富士山
(
ふじさん
)
に
開
(
ひら
)
く
時
(
とき
)
、
其
(
そ
)
の
白妙
(
しろたへ
)
を
仰
(
あふ
)
ぐなる
前髮
(
まへがみ
)
清
(
きよ
)
き
夫人
(
ふじん
)
あり。
肘
(
ひぢ
)
を
輕
(
かる
)
く
窓
(
まど
)
に
凭
(
よ
)
る。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし
室
(
しつ
)
は
比較的
(
ひかくてき
)
に
廣
(
ひろ
)
く
作
(
つく
)
られるのが
通常
(
つうじよう
)
であるから、
右
(
みぎ
)
のようなものゝ
落
(
お
)
ちて
來
(
き
)
さうな
場所
(
ばしよ
)
から
遠
(
とほ
)
ざかることも
出來
(
でき
)
るであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それは
圓
(
まる
)
い
塚
(
つか
)
の
前
(
まへ
)
の
方
(
ほう
)
が
延
(
の
)
びて
四角
(
しかく
)
になつた
形
(
かたち
)
で、ちょっと
昔
(
むかし
)
の
口
(
くち
)
の
廣
(
ひろ
)
い
壺
(
つぼ
)
を
伏
(
ふ
)
せて、
横
(
よこ
)
から
見
(
み
)
たような
形
(
かたち
)
をしてゐるものであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
父
(
とう
)
さんが
玄關
(
げんくわん
)
の
廣
(
ひろ
)
い
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
に
居
(
ゐ
)
て、その
筬
(
をさ
)
の
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
きながら
遊
(
あそ
)
んで
居
(
を
)
りますと、そこへもよくめづらしいもの
好
(
ず
)
きの
雀
(
すずめ
)
が
覗
(
のぞ
)
きに
來
(
き
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
その
上
(
うへ
)
に
趣味
(
しゆみ
)
が
廣
(
ひろ
)
く——
例
(
たと
)
へば
最近
(
さいきん
)
、その
三上
(
みかみ
)
を
對手
(
あひて
)
として、いい
齡
(
とし
)
をしながら(
失言
(
しつげん
)
?)
將棋
(
しやうぎ
)
を
稽古
(
けいこ
)
しかけたりしてゐる。
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
眼
(
め
)
は
小
(
ちひ
)
さく、
鼻
(
はな
)
は
赤
(
あか
)
く、
肩幅
(
かたはゞ
)
廣
(
ひろ
)
く、
脊
(
せい
)
高
(
たか
)
く、
手足
(
てあし
)
が
圖※
(
づぬ
)
けて
大
(
おほ
)
きい、
其手
(
そのて
)
で
捉
(
つか
)
まへられやうものなら
呼吸
(
こきふ
)
も
止
(
と
)
まりさうな。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
解禁後
(
かいきんご
)
の
國民
(
こくみん
)
の
覺悟
(
かくご
)
に
就
(
つい
)
て
廣
(
ひろ
)
く
國民
(
こくみん
)
の
理解
(
りかい
)
を
得
(
え
)
置
(
お
)
くことは
將來
(
しようらい
)
の
金本位制
(
きんほんゐせい
)
維持
(
ゐぢ
)
の
爲
(
た
)
め
最
(
もつと
)
も
必要
(
ひつえう
)
の
事項
(
じかう
)
と
考
(
かんが
)
ふる
處
(
ところ
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
隅
(
すみ
)
から
隅
(
すみ
)
までからりと
明
(
あか
)
るく、
廣
(
ひろ
)
い
空
(
そら
)
に
照
(
て
)
つてゐる
秋
(
あき
)
の
夜
(
よ
)
の
光線
(
こうせん
)
のさしてゐる
中
(
うち
)
に、
雁
(
かり
)
が
鳴
(
な
)
き
渡
(
わた
)
つて
行
(
ゆ
)
くといふ
歌
(
うた
)
です。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
それから間もなく
洛中
(
らくちゅう
)
の空に黒雲が
蔽
(
おゝ
)
い
廣
(
ひろ
)
がって大雷雨が襲来し、風を起し
雹
(
ひょう
)
を降らして、宮中の
此処彼処
(
こゝかしこ
)
に落雷した。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
到底
(
たうてい
)
彼等
(
かれら
)
の
白
(
しろ
)
い
菅笠
(
すげがさ
)
と
赤
(
あか
)
い
帶
(
おび
)
とは
廣
(
ひろ
)
い
野
(
の
)
を
飾
(
かざ
)
る
大輪
(
たいりん
)
の
花
(
はな
)
でなければならぬ。
其
(
そ
)
の
一
(
ひと
)
つの
要件
(
えうけん
)
がおつぎには
缺
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
即
(
すなは
)
ち
私
(
わたし
)
の
言
(
い
)
ふばけものは、
餘程
(
よほど
)
範圍
(
はんゐ
)
の
廣
(
ひろ
)
い
解釋
(
かいしやく
)
であつて、
世間
(
せけん
)
の
所謂
(
いはゆる
)
化物
(
ばけもの
)
は一の
分科
(
ぶんくわ
)
に
過
(
す
)
ぎない
事
(
こと
)
となるのである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
最
(
もつと
)
も
廣
(
ひろ
)
く行はるるは
摩擦發火法
(
まさつはつくわはう
)
なるが是に又一
片
(
へん
)
の木切れに他の木切れを
當
(
あ
)
てて
鋸
(
のこぎり
)
の如くに
運動
(
うんどう
)
さする
仕方
(
しかた
)
も有り
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
鹿
(
しか
)
はみなさんもよく
見
(
み
)
てご
存
(
ぞん
)
じでせう。
鹿
(
しか
)
は
本州
(
ほんしゆう
)
、
四國
(
しこく
)
、
九州
(
きゆうしゆう
)
、
朝鮮等
(
ちようせんなど
)
に
廣
(
ひろ
)
く
分布
(
ぶんぷ
)
してゐます。
牡鹿
(
をじか
)
は
牝鹿
(
めじか
)
より
少
(
すこ
)
し
大
(
おほ
)
きく、
頭部
(
とうぶ
)
に
角
(
つの
)
を
持
(
も
)
つてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
認め右道具屋の請取を
添
(
そ
)
へ町奉行所へ差出たり之に依て翌日同心
原田
(
はらだ
)
大右衞門下谷の
自身番
(
じしんばん
)
へ出張し
家主
(
いへぬし
)
廣
(
ひろ
)
次郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
余
(
よ
)
は
此
(
この
)
攝養法
(
せつやうはふ
)
の
廣
(
ひろ
)
く
行
(
おこな
)
はれ、
戰後
(
せんご
)
てふ
大任
(
たいにん
)
を
負
(
お
)
へる
我
(
わが
)
國民
(
こくみん
)
の
體力
(
たいりよく
)
を
一層
(
いつそう
)
強固
(
きやうこ
)
ならしめ、
各自
(
かくじ
)
の
職責
(
しよくせき
)
を
遺憾
(
ゐかん
)
なく
遂行
(
すゐかう
)
せられんことを
深
(
ふか
)
く
希望
(
きばう
)
する
處
(
ところ
)
なり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
一寸
(
ちよつと
)
知
(
し
)
れ
難
(
にく
)
い
處
(
ところ
)
である。
遺跡
(
ゐせき
)
は
廣
(
ひろ
)
いが、
先年
(
せんねん
)
、チヤンバーレン
氏
(
し
)
が
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みたとかで、
畑地
(
はたち
)
の
方
(
はう
)
は
斷念
(
だんねん
)
して、
臺地北側
(
だいちきたかは
)
の
荒地
(
あれち
)
緩斜面
(
くわんしやめん
)
の
中
(
なか
)
に四
人
(
にん
)
は
入
(
はい
)
つた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
肉は薄い方だ、と謂ツて
尖
(
とが
)
ツた顏といふでは無い。
輪郭
(
りんくわく
)
を取つたら三
角
(
かく
)
に近い方で、
割
(
わり
)
に
額
(
ひたひ
)
が
廣
(
ひろ
)
く、加之
拔上
(
ぬけあが
)
ツて、小鼻まわりに些と目に付く位に
雀斑
(
そばかす
)
がある。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
此後
(
このご
)
は
東京
(
とうけう
)
廣
(
ひろ
)
しといへども、
山村
(
やまむら
)
の
下女
(
げぢよ
)
に
成
(
な
)
る
物
(
もの
)
はあるまじ、
感心
(
かんしん
)
なもの、
美事
(
みごと
)
の
心
(
こゝろ
)
がけと
賞
(
ほ
)
めるもあれば、
第
(
だい
)
一
容貌
(
きりやう
)
が申
分
(
ぶん
)
なしだと、
男
(
をとこ
)
は
直
(
じ
)
きにこれを
言
(
い
)
ひけり。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「それで、これから
廣
(
ひろ
)
い
世界
(
せかい
)
をめぐつて、もつともつと
樣々
(
さま/″\
)
のことを
見
(
み
)
たり
聞
(
き
)
いたりしたいのです」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
その芽をはぐゝむものは、私の
廣
(
ひろ
)
い深い愛でなければならないのです。私はまづ
第一
(
だいいち
)
に
夫
(
をつと
)
を愛しなければなりません。けれども情けないほど私の愛はまだ
淺
(
あさ
)
いものです。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
廣
(
ひろ
)
く
云
(
い
)
へば人生に於ける犯罪をあばき出し、祕密を探り出し、或は不思議を解決する事である。
探偵小説の魅力
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
廣
(
ひろ
)
い
野邊
(
のべ
)
にも
又
(
また
)
と
無
(
な
)
い
其
(
その
)
花
(
はな
)
に、
時
(
とき
)
ならぬ
霜
(
しも
)
が
降
(
お
)
りたがやうに、
死
(
し
)
んで
行
(
ゆ
)
く
女
(
むすめ
)
、ヂュリエット!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
兩國といへばにぎわ
敷
(
しき
)
所
(
ところ
)
と聞ゆれどこゝ二洲
橋畔
(
けうはん
)
のやゝ
上手
(
かみて
)
御藏
(
みくら
)
橋近く、一代の
富
(
とみ
)
廣
(
ひろ
)
き庭廣き家々もみちこほるゝ
富人
(
ふうじん
)
の構えと、昔のおもかげ殘る武家の邸つゞきとの
片側町
(
かたかはまち
)
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
さしもに
廣
(
ひろ
)
きネープルス
灣
(
わん
)
も
眼界
(
がんかい
)
到
(
いた
)
らぬ
隈
(
くま
)
はなく、おぼろ/\に
見
(
み
)
ゆるイスチヤの
岬
(
みさき
)
には
廻轉燈明臺
(
くわいてんとうめうだい
)
の
見
(
み
)
えつ、
隱
(
かく
)
れつ、
天
(
てん
)
に
聳
(
そび
)
ゆるモリス
山
(
ざん
)
の
頂
(
いたゞき
)
にはまだ
殘
(
のこん
)
の
雪
(
ゆき
)
の
眞白
(
ましろ
)
なるに
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其
(
そ
)
の
竪矢
(
たてや
)
の
字
(
じ
)
の
赤
(
あか
)
い
色
(
いろ
)
が、
廣
(
ひろ
)
い
疊廊下
(
たゝみらうか
)
から、
黒棧腰高
(
くろさんこしだか
)
の
障子
(
しやうじ
)
の
蔭
(
かげ
)
に
消
(
き
)
えようとした
時
(
とき
)
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
されば
此
(
こ
)
の
家塾
(
かじゆく
)
で
放任主義
(
はうにんしゆぎ
)
を
行
(
おこな
)
ふのは
畢竟
(
ひつきやう
)
獨立心
(
どくりつしん
)
を
養
(
やしな
)
ふ
爲
(
ため
)
であつて、この
狹
(
せま
)
い
小
(
ちひ
)
さな
家塾
(
かじゆく
)
で
其
(
そ
)
の
習慣
(
しふくわん
)
をつけて
置
(
お
)
くのは
他日
(
たじつ
)
大
(
おほひ
)
なる
社會
(
しやくわい
)
、
廣
(
ひろ
)
き
世界
(
せかい
)
へ
出
(
い
)
て
事
(
こと
)
の
缺
(
か
)
けない
仕度
(
したく
)
で
御在
(
ござい
)
ます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
『
猫兒
(
プス
)
や』
猫
(
ねこ
)
の
氣
(
き
)
に入るか
何
(
ど
)
うかは
解
(
わか
)
りませんでしたが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
愛
(
あい
)
ちやんは
些
(
や
)
や
恐
(
おそ
)
る/\
斯
(
か
)
う
呼
(
よ
)
びかけました。けれども
猫
(
ねこ
)
は、
只
(
たゞ
)
以前
(
まへ
)
よりも
稍々
(
やゝ
)
廣
(
ひろ
)
く
齒
(
は
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
せたばかりでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
噂
(
うはさ
)
は
忽
(
たちま
)
ち城下に
廣
(
ひろ
)
まつて、
番頭組
(
ばんがしらぐみ
)
の者や若侍は次第に利章が邸の前へ詰め懸けた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
且
(
かつ
)
又
(
また
)
これまでの
暦
(
こよみ
)
にはつまらぬ
吉凶
(
きつきやう
)
を
記
(
しる
)
し
黒日
(
くろび
)
の
白日
(
しろび
)
のとて
譯
(
わけ
)
もわからぬ
日柄
(
ひがら
)
を
定
(
さだめ
)
たれば、
世間
(
せけん
)
に
暦
(
こよみ
)
の
廣
(
ひろ
)
く
弘
(
ひろま
)
るほど、
迷
(
まよひ
)
の
種
(
たね
)
を
多
(
おほ
)
く
増
(
ま
)
し、
或
(
あるひ
)
は
婚禮
(
こんれい
)
の
日限
(
にちげん
)
を
延
(
のば
)
し、
或
(
あるひ
)
は
轉宅
(
てんたく
)
の
時
(
とき
)
を
縮
(
ちゞ
)
め
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
『四
海
(
かい
)
を
家
(
いへ
)
とする』ほどの
廣
(
ひろ
)
い
心持
(
こゝろもち
)
もない。
國語
(
こくご
)
と
風俗
(
ふうぞく
)
と
人種
(
じんしゆ
)
との
關係上
(
くわんけいじやう
)
、
世界
(
せかい
)
の
有
(
あ
)
らゆる
國民
(
こくみん
)
、
有
(
あ
)
らゆる
人種
(
じんしゆ
)
に
對
(
たい
)
して、『一
視同仁
(
しどうじん
)
』といふほどの、
全
(
まつた
)
く
同
(
おな
)
じ
親
(
した
)
しみを
感
(
かん
)
じ
得
(
う
)
るとは
云
(
い
)
へない。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
しかし
時間
(
じかん
)
が
來
(
く
)
れば
動
(
うご
)
かぬわけにいかない
只
(
た
)
だ
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
さへ
終
(
をは
)
れば
最早
(
もう
)
着
(
つ
)
ゐたも
同樣
(
どうやう
)
と
其
(
それ
)
を
力
(
ちから
)
に
箱
(
はこ
)
に
入
(
はひ
)
ると
中等
(
ちゆうとう
)
は
我等
(
われら
)
二人
(
ふたり
)
ぎり
廣
(
ひろ
)
いのは
難有
(
ありがた
)
いが二
時間半
(
じかんはん
)
を
無言
(
むごん
)
の
行
(
ぎやう
)
は
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
ると
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
技
(
わざ
)
の
手振
(
てぶり
)
の
戯
(
ざれ
)
ばみに、
笑
(
ゑ
)
み
廣
(
ひろ
)
ごりて
興
(
きやう
)
じ
合
(
あ
)
ふ
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
廣
(
ひろ
)
い
大道
(
おほみち
)
を
飛
(
と
)
びはねてゐたのであつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
朧々
(
おぼろ/\
)
の物影のやをら浸み入り
廣
(
ひろ
)
ごるに
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
其
(
し
)
が葉の
廣
(
ひろ
)
りいますは
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
身
(
み
)
はいと
小
(
ち
)
さく
尾
(
を
)
は
廣
(
ひろ
)
く
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
うろつく
者
(
もの
)
には、
傍目
(
わきめ
)
も
觸
(
ふ
)
らず、
肅然
(
しゆくぜん
)
として
廊下
(
らうか
)
を
長
(
なが
)
く
打
(
う
)
つて、
通
(
とほ
)
つて、
廣
(
ひろ
)
い
講堂
(
かうだう
)
が、
青白
(
あをじろ
)
く
映
(
うつ
)
つて
開
(
ひら
)
く、
其處
(
そこ
)
へ
堂々
(
だう/\
)
と
入
(
はひ
)
つたのです。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
取始
(
とつぱじめ
)
に
捕
(
つか
)
まつたのは
私
(
わたくし
)
だが、いくら
蒙古王
(
もうこわう
)
だつて、いくら
廣
(
ひろ
)
い
土地
(
とち
)
を
抵當
(
ていたう
)
にするつたつて、
蒙古
(
もうこ
)
と
東京
(
とうきやう
)
ぢや
催促
(
さいそく
)
さへ
出來
(
でき
)
やしませんもの。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これらの
貝塚
(
かひづか
)
の
廣
(
ひろ
)
さは、
大
(
おほ
)
きなのになると
一町歩以上
(
いつちようぶいじよう
)
のものもあつて、
貝殼
(
かひがら
)
のつもつた
厚
(
あつ
)
さは
數尺以上
(
すうしやくいじよう
)
に
達
(
たつ
)
してをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
わが
國
(
くに
)
の
大地震
(
おほぢしん
)
は
激震區域
(
げきしんくいき
)
の
廣
(
ひろ
)
いと
狹
(
せま
)
いとによつて、これを
非局部性
(
ひきよくぶせい
)
のものと、
局部性
(
きよくぶせい
)
のものとに
區別
(
くべつ
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
る。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
廣
(
ひろ
)
くもない
畑
(
はたけ
)
へ
残
(
のこ
)
らずが一
度
(
ど
)
に
鍬
(
くは
)
を
入
(
い
)
れるので
各
(
おの/\
)
が
互
(
たがひ
)
に
邪魔
(
じやま
)
に
成
(
な
)
りつゝ
人數
(
にんず
)
の
半
(
なかば
)
は
始終
(
しじう
)
鍬
(
くは
)
の
柄
(
え
)
を
杖
(
つゑ
)
に
突
(
つ
)
いては
立
(
た
)
つて
遠
(
とほ
)
くへ
目
(
め
)
を
配
(
くば
)
りつゝ
笑
(
わら
)
ひさゞめく。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
モイセイカは
今日
(
けふ
)
は
院長
(
ゐんちやう
)
のゐる
爲
(
ため
)
に、ニキタが
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
何
(
なに
)
も
取返
(
とりかへ
)
さぬので、
貰
(
もら
)
つて
來
(
き
)
た
雜物
(
ざふもつ
)
を、
自分
(
じぶん
)
の
寐臺
(
ねだい
)
の
上
(
うへ
)
に
洗
(
あら
)
ひ
浚
(
ざら
)
ひ
廣
(
ひろ
)
げて、一つ/\
並
(
なら
)
べ
初
(
はじ
)
める。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
しかしそのうちに城の外廓が攻め落され、寄手の軍勢が三の丸へ這入って来たので、それ迄は
餘裕
(
よゆう
)
のあった
廣
(
ひろ
)
い城内も、だん/\
狭隘
(
きょうあい
)
を告げるようになった。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
深さは通例五六尺位なり
多
(
おほ
)
くの年月を
經
(
へ
)
て
斯
(
か
)
かる有樣と成りしもの故其始めは更に
廣
(
ひろ
)
く更に
深
(
ふか
)
かりしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
玉川向
(
たまかはむか
)
ふ、
即
(
すなは
)
ち
神奈川縣下
(
かながはけんか
)
に
屬
(
ぞく
)
する
方面
(
はうめん
)
には、
餘
(
あま
)
り
有望
(
いうぼう
)
の
貝塚
(
かひづか
)
は
無
(
な
)
い。いや
貝塚
(
かひづか
)
としては
面積
(
めんせき
)
も
廣
(
ひろ
)
く、
貝層
(
かひそう
)
も
深
(
ふか
)
いのが
無
(
な
)
いでも
無
(
な
)
いが、
土器
(
どき
)
の
出方
(
でかた
)
が
甚
(
はなは
)
だ
惡
(
わる
)
い。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
お
家
(
うち
)
には
廣
(
ひろ
)
い
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
の
玄關
(
げんくわん
)
と、
田舍風
(
ゐなかふう
)
な
臺所
(
だいどころ
)
の
入口
(
いりぐち
)
と、
入口
(
いりぐち
)
が二つになつて
居
(
ゐ
)
ましたが、その
臺所
(
だいどころ
)
の
入口
(
いりぐち
)
から
見
(
み
)
ますと、
爐邊
(
ろばた
)
ではもう
夕飯
(
ゆふはん
)
が
始
(
はじ
)
まつて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
過
(
すぐ
)
るが如く
漸
(
やうや
)
く東の
方
(
かた
)
白
(
しら
)
み人も通る故やれ
嬉
(
うれ
)
しやと
立出
(
たちいで
)
往來
(
ゆきき
)
の人に茲は何と申所なるやと
尋
(
たづ
)
ねければ淺草御門なりと答る
故
(
ゆゑ
)
夫
(
それ
)
より東の
方
(
かた
)
廣
(
ひろ
)
き
往來
(
わうらい
)
へ出て又町の名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
廣
(
ひろ
)
うなれば
次第
(
しだい
)
に
御器量
(
ごきりよう
)
まし
給
(
たま
)
ふ、
今宵
(
こよひ
)
小梅
(
こうめ
)
が三
味
(
み
)
に
合
(
あは
)
せて
勸進帳
(
くわんじんちやう
)
の一くさり、
悋氣
(
りんき
)
では
無
(
な
)
けれど
彼
(
か
)
れほどの
御修業
(
ごしゆげう
)
つみしも
知
(
し
)
らで、
何時
(
いつ
)
も
昔
(
むか
)
しの
貴郎
(
あなた
)
とおもひ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
なんといふことのない
變
(
かは
)
つた
點
(
てん
)
もない
草
(
くさ
)
の
花
(
はな
)
、この
咲
(
さ
)
いてゐる
野
(
の
)
の
春景色
(
はるげしき
)
、とぱっと
廣
(
ひろ
)
い
樣子
(
やうす
)
を
現
(
あらは
)
して
來
(
き
)
て、
下
(
しも
)
の
句
(
く
)
で、
自分
(
じぶん
)
はどこにをつて、
何
(
なに
)
をしてゐるかといふことを
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
廣
部首:⼴
15画
“廣”を含む語句
廣場
廣濶
廣間
廣野
廣々
大廣間
廣大
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廣袖
手廣
廣葉
幅廣
陳勝呉廣
廣漠
廣津和郎
廣小路
廣室
廣重
廣庭
葉廣
...