“灣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いりうみ57.1%
わん28.6%
いりえ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その往日むかしそこの斷崖ガンケぢて此方のいりうみの岸を見かへしたことがある、私の十六の春を回想した。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
下方したゆるのは矢張やはり印度洋インドやうなみで、ことによつたらマダカツスルじま西方せいほうか、アデンわんおきか、かく歐羅巴エウロツパへん沿岸えんがんには、左程さほどとほところではあるまいとおもはれた。
われは佇立ちよりつしてアマルフイイのいりえを憶ひ起しつゝ、目を轉じて身邊を顧みれば、波のもて來し藻草と小石との間に坐して、草畫を作れる男あり。