“吊皮”の読み方と例文
読み方割合
つりかわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ならんで吊皮つりかわに手をのばして、私は娘の髪が湿っぽくれているのに気づいた。娘は、防水した小さな手提げ袋も手にしていた。
軍国歌謡集 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
一歩省線の吊皮つりかわにつかまって役所なり会社なりへ出ると、社長、重役、部長、課長なんてのが威張っていて、ヘイコラしなくちゃアならない。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こみ合っている中を、やっと吊皮つりかわにぶらさがると、誰かうしろから、自分の肩をたたく者がある。自分はあわててふり向いた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)