“つりかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吊皮59.1%
釣革22.7%
吊革13.6%
弔皮4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一歩省線の吊皮つりかわにつかまって役所なり会社なりへ出ると、社長、重役、部長、課長なんてのが威張っていて、ヘイコラしなくちゃアならない。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
街路では洋装のすそから二本の足が遠慮なく出ている、電車の釣革つりかわから女の腕がぶら下る、足の美しさがグラビヤ版となって世界にひろがる、そして娘の足は、太く長く美しさを増して来た
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
若い女は丈伸せのびをするほど手を延ばして吊革つりかわ握締にぎりしめる。その袖口そでぐちからどうかすると脇の下まで見えきそうになるのを、しきりと気にして絶えず片手でメレンスの襦袢じゅばんの袖口を押えている。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二人共弔皮つりかわにぶら下がった。小川はまだしゃべり足りないらしい。
あそび (新字新仮名) / 森鴎外(著)