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吊革
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つりかわ
ふりがな文庫
“
吊革
(
つりかわ
)” の例文
友よ、友よ、君たちはいる、にこやかに新しい書物を
抱
(
かか
)
えながら、涼しい風の電車の
吊革
(
つりかわ
)
にぶらさがりながら、たのしそうに、そんなに爽やかな姿で。
鎮魂歌
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
若い女は
丈伸
(
せのび
)
をするほど手を延ばして
吊革
(
つりかわ
)
を
握締
(
にぎりし
)
める。その
袖口
(
そでぐち
)
からどうかすると脇の下まで見え
透
(
す
)
きそうになるのを、
頻
(
しきり
)
と気にして絶えず片手でメレンスの
襦袢
(
じゅばん
)
の袖口を押えている。
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
電車の
吊革
(
つりかわ
)
につかまるのさえ不潔で、うつりはせぬかと気味わるく思っていたのですが、いまは私が、そのいつかの女のひとの手と同じ工合になってしまって、「身の不運」という俗な言葉が
皮膚と心
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“吊革(つり革)”の解説
つり革(吊革、つりかわ)は、鉄道車両やバスなどの乗り物で、立っている姿勢の乗客(立位乗客)が身体を支えるための支持具。吊手(つりて)ともいう。
立っている姿勢の乗客が身体を支えるための支持具には、つり革のほかに手すりがあるが、つり革のほうは日本以外では手すりほど普及しているわけではない。鉄道車両に関する欧米の規格やガイドラインでは手すりについては径の推奨値等が定められているが、つり革については寸法等は定められていない。
(出典:Wikipedia)
吊
漢検準1級
部首:⼝
6画
革
常用漢字
小6
部首:⾰
9画
“吊”で始まる語句
吊
吊下
吊橋
吊皮
吊洋燈
吊上
吊台
吊臺
吊籠
吊鐘