“吊台”の読み方と例文
旧字：吊臺
読み方割合
つりだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌朝深淵の家へは医者が来たり、警部や巡査が来たりして、非常に雑遝（ざっとう）した。夕方になって、布団を被（かぶ）せた吊台（つりだい）が舁（か）き出された。
鼠坂 (新字新仮名) ／ 森鴎外(著)
その中には、大身（たいしん）から贈る祝い物であろう、これ見よがしに僕（しもべ）に担（にな）わせて、月輪殿（つきのわどの）を訪れるらしい幾荷（いくか）の吊台（つりだい）も通って行った。
親鸞 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
戸板を持って来い、吊台（つりだい）のように紐（ひも）を掛けて、下に蒲団を敷いて、などと医者が指図をした。
さぶ (新字新仮名) ／ 山本周五郎(著)