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釣革
ふりがな文庫
“釣革”の読み方と例文
読み方
割合
つりかわ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つりかわ
(逆引き)
身動きのならないほど客の込み合う中で、彼は
釣革
(
つりかわ
)
にぶら下りながらただ自分の事ばかり考えた。去年の
疼痛
(
とうつう
)
がありありと記憶の
舞台
(
ぶたい
)
に
上
(
のぼ
)
った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
街路では洋装の
裾
(
すそ
)
から二本の足が遠慮なく出ている、電車の
釣革
(
つりかわ
)
から女の腕がぶら下る、足の美しさがグラビヤ版となって世界に
拡
(
ひろ
)
がる、そして娘の足は、太く長く美しさを増して来た
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
車掌の声に電車ががたりと動くや否や、席を取りそこねて立っていた
半白
(
はんぱく
)
の
婆
(
ばばあ
)
に、その娘らしい十八、九の
銀杏返
(
いちょうがえ
)
し
前垂掛
(
まえだれが
)
けの女が、二人一度に
揃
(
そろ
)
って倒れかけそうにして危くも
釣革
(
つりかわ
)
に取りすがった。
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
釣革(つりかわ)の例文をもっと
(5作品)
見る
釣
常用漢字
中学
部首:⾦
11画
革
常用漢字
小6
部首:⾰
9画
“釣”で始まる語句
釣
釣瓶
釣竿
釣合
釣魚
釣鐘
釣殿
釣棹
釣銭
釣針
“釣革”のふりがなが多い著者
小出楢重
徳田秋声
夏目漱石
永井荷風