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油単
ふりがな文庫
“油単”の読み方と例文
旧字:
油單
読み方
割合
ゆたん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆたん
(逆引き)
「……なにか御祝儀でもありましたろう、おりあしく、榊原のお
徒士
(
かち
)
衆が
油単
(
ゆたん
)
をかけた
釣台
(
つりだい
)
をかついで門から出てまいりまして……それで……」
顎十郎捕物帳:08 氷献上
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それへ
油単
(
ゆたん
)
を上から冠せた、そういう人と馬とを
囲繞
(
いじょう
)
し、十数人の荒くれ男が、鉄砲、弓、槍などを担いで、護衛して歩いているからであった。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
時には、借る宿もなく、木蔭に
油単
(
ゆたん
)
を敷いて、
更着
(
かえぎ
)
を
被
(
かつ
)
いでしのぐ晩もあり、
木賃
(
きちん
)
の
破
(
や
)
れ
屋根
(
やね
)
の穴に星を見つつ臥す晩もあるが、寺院は最良な
旅籠
(
はたご
)
だった。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
油単(ゆたん)の例文をもっと
(16作品)
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“油単(
油箪
)”の解説
油箪(ゆたん)は、箪笥や長持などにかけられるカバー。油単とも表記される。現代では特に桐箪笥用のカバーを指すことが多い。
元々は「物を包むために使われる油を引いた布や紙」を指し、風呂敷や敷物の一種であった。
時代が下るにつれ意味が変化し、特に箪笥・長持のカバーを指す名称として使われるようになった。
婚礼調度の一つだった時期もあった。
(出典:Wikipedia)
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
単
常用漢字
小4
部首:⼗
9画
“油”で始まる語句
油
油揚
油断
油然
油壺
油画
油蝉
油火
油斷
油煙
検索の候補
平油単
“油単”のふりがなが多い著者
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谷崎潤一郎
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正岡子規
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