“油單”の読み方と例文
新字:油単
読み方割合
ゆたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はづして外へ出ると、鼻の先が森川屋の離屋はなれで、まだ雨戸を締めもやらぬ座敷の上に、物々しくも二つの吊臺が、油單ゆたんを掛けたまゝ並んで居るのでした。
鳶頭の辰藏は、吊臺の上に掛けた油單ゆたんを引つ張つて、一生懸命、千兩箱を隱すと、番頭の源助はその前に立ちふさがつて、精一杯外から見通されるのを防ぎました。