“ゆたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
油単76.2%
油箪14.3%
油單9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それへ油単ゆたんを上から冠せた、そういう人と馬とを囲繞いじょうし、十数人の荒くれ男が、鉄砲、弓、槍などを担いで、護衛して歩いているからであった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すわって居て行路の人をながむるのは、断片だんぺんの芝居を見る様に面白い。時々はみどり油箪ゆたんや振りのくれないを遠目に見せて嫁入りが通る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
鳶頭の辰藏は、吊臺の上に掛けた油單ゆたんを引つ張つて、一生懸命、千兩箱を隱すと、番頭の源助はその前に立ちふさがつて、精一杯外から見通されるのを防ぎました。