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油箪
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ゆたん
ふりがな文庫
“
油箪
(
ゆたん
)” の例文
染出
(
そめいだ
)
したる
萌黄緞子
(
もえぎどんす
)
の
油箪
(
ゆたん
)
を掛て二棹宰領四人づつ次に
黒塗
(
くろぬり
)
に
金紋
(
きんもん
)
付
紫
(
むらさ
)
きの
化粧紐
(
けしやうひも
)
掛
(
かけ
)
たる先箱二ツ徒士十人次に黒天鵞絨に白く
御紋
(
ごもん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
座
(
すわ
)
って居て行路の人を
眺
(
なが
)
むるのは、
断片
(
だんぺん
)
の芝居を見る様に面白い。時々は
緑
(
みどり
)
の
油箪
(
ゆたん
)
や振りの
紅
(
くれない
)
を遠目に見せて嫁入りが通る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
両がけの
油箪
(
ゆたん
)
。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
一同出立には及びたり其
行列
(
ぎやうれつ
)
には第一番の
油箪
(
ゆたん
)
掛
(
かけ
)
し長持十三
棹
(
さを
)
何れも
宰領
(
さいりやう
)
二人づつ
附添
(
つきそひ
)
その跡より
萠黄
(
もえぎ
)
純子
(
どんす
)
の油箪白く
葵
(
あふひ
)
の御
紋
(
もん
)
を染出せしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
遲
(
おそ
)
しと
待
(
また
)
れける頃は
享保
(
きやうほ
)
十一
丙午年
(
ひのえうまどし
)
四月十一日天一坊は
供揃
(
ともぞろ
)
ひして御城代の
屋敷
(
やしき
)
へ
赴
(
おも
)
むく
其行列
(
そのぎやうれつ
)
には先に
白木
(
しらき
)
の
長持
(
ながもち
)
二
棹
(
さを
)
萌黄純子
(
もえぎどんす
)
に
葵御紋付
(
あふひごもんつき
)
の
油箪
(
ゆたん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“油箪”の解説
油箪(ゆたん)は、箪笥や長持などにかけられるカバー。油単とも表記される。現代では特に桐箪笥用のカバーを指すことが多い。
元々は「物を包むために使われる油を引いた布や紙」を指し、風呂敷や敷物の一種であった。
時代が下るにつれ意味が変化し、特に箪笥・長持のカバーを指す名称として使われるようになった。
婚礼調度の一つだった時期もあった。
(出典:Wikipedia)
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
箪
漢検準1級
部首:⽵
15画
“油”で始まる語句
油
油揚
油断
油然
油壺
油画
油蝉
油斷
油火
油単