“たんどく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
耽読71.4%
丹毒16.7%
單獨7.1%
単独2.4%
耽讀2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弟の、土肥八十三郎は、近頃、しきりと、ご禁制の蘭書らんしょを、耽読たんどくしている。のみならず、上方あたりから、しばしば、飛脚がくる。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「気がついたか? お前は何処どこの何者だ? 風邪かぜひきと、丹毒たんどくといふ熱病だ。大分よくないから入院だ。入院料は一日二円五十銭だがあるかね?」
こほろぎの死 (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
ぐわつ此日このひ單獨たんどくき、だい回目くわいめ發掘はつくつ場所ばしよより二三けんした大根畑だんこんばたけ發掘はつくつして、だいイのごと土器どきふたた。
前後左右ぜんごさゆう係累者けいるいしゃはまといついてる。なにをひとつするにも、自分のみを標準ひょうじゅんとして動くことはできぬ。とうてい社会組織しゃかいそしき上の一分子ぶんしであるから、いかなる場合ばあいにも絶対ぜったい単独たんどく行動こうどうはゆるされない。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
私は書齋から『ガリヴァ旅行記』を持つて來てくれるやうに頼んだ。私は、この本をこれまで喜びをもつて繰返し/\耽讀たんどくしたものである。私は、これを實際にあつた物語だと考へてゐた。