立寄たちよつ)” の例文
引摺々々ひきずり/\又もや十四五町も歩行しと思ふ時漸々一けんの家有所へいでたりける友次郎は心嬉しく偖は最前さいぜん燈火ともしびひかり見えしは此家成りけるかと心に點頭うなづき立寄たちよつて見るにかどの戸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞ても無い/\と計り云は奇怪なり大方おほかたさけもあるに相違あるまじと云つゝ武士さふらひはづか/\と立寄たちよつ酒樽さかだる呑口のみくちますあてがひヤツと一トねぢり捻りければ酒はどく/\出しゆゑおのれこれほど澤山酒もあるものを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)