“こいぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鯉口95.6%
筒袖2.2%
鰹口2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鯉口こいぐちさえ切るひまもなくあっさりやられているところを見ると、この下手人はじつに容易ならぬ腕ききにちがいなかったからです。
黒繻子くろじゅすの襟のかかったしまの小袖に、ちっとすき切れのあるばかり、空色の絹のおなじ襟のかかった筒袖こいぐちを、帯も見えないくらい引合せて、ほっそりと着ていました。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
円髷まるまげに結って、筒袖こいぐちを着た人を、しかし、その二人はかえって、お米さんを秘密の霞に包みました。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
傷は後ろから袈裟掛けさがけに斬られたもので、一刀のつかに手をかけておりますが、鰹口こいぐち二三寸抜き上げたままこと切れております。