“屋根越”の読み方と例文
読み方割合
やねごし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さも/\おとろへたかたちで、永代えいたいはうからながつゞいてるが、いてせんくと、文明ぶんめい程度ていど段々だん/\此方こつちるにしたがうて、屋根越やねごしにぶることがわかるであらう。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さもさもおとろえたかたちで、永代えいたいの方から長く続いて居るが、いて線を引くと、文明の程度が段々此方こっちへ来るにしたごうて、屋根越やねごしにぶることが分るであろう。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
生死しやうしらぬが、……いま唯吉たゞきちが、屋根越やねごしに、まどまどとに相對あひたいして、ものふはすなは婦人をんななのである。……
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)