“屋根船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふね50.0%
やねぶね50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪を洗ってから、ちりめん浴衣で、桟橋につけさせてある屋根船ふねへ乗る。横になりながら髪をあおがせるのだ。
早くから船は来て(浅草猿若町さるわかちょうにあった三座の芝居へは多く屋根船ふねか、駕籠かごでいったものである)、炬燵こたつを入れ、縮緬ちりめんの大座布団を、御隠居さんの分、隠居さんの分、御新造さんの分と三枚運ぶ。
……ぢきその飛石とびいしわたつた小流こながれから、おまへさん、苫船とまぶね屋根船やねぶね炬燵こたつれて、うつくしいのと差向さしむかひで、湯豆府ゆどうふみながら、うたいで、あの川裾かはすそから、玄武洞げんぶどう對居山つゐやままで
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)