屋根船ふね)” の例文
髪を洗ってから、ちりめん浴衣で、桟橋につけさせてある屋根船ふねへ乗る。横になりながら髪をあおがせるのだ。
早くから船は来て(浅草猿若町さるわかちょうにあった三座の芝居へは多く屋根船ふねか、駕籠かごでいったものである)、炬燵こたつを入れ、縮緬ちりめんの大座布団を、御隠居さんの分、隠居さんの分、御新造さんの分と三枚運ぶ。