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埋
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うめ
ふりがな文庫
“
埋
(
うめ
)” の例文
甚「え、成ったって宜いや、不人情な事をいうな、
手前
(
てめえ
)
が殺したなら黙って
埋
(
うめ
)
るてえのだ、殺したら殺したと云いねえ、殺したか」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
尤
(
もつと
)
も
元
(
もと
)
は
一面
(
いちめん
)
の
竹藪
(
たけやぶ
)
だつたとかで、それを
切
(
き
)
り
開
(
ひら
)
く
時
(
とき
)
に
根丈
(
ねだけ
)
は
掘
(
ほ
)
り
返
(
かへ
)
さずに
土堤
(
どて
)
の
中
(
なか
)
に
埋
(
うめ
)
て
置
(
お
)
いたから、
地
(
ぢ
)
は
存外
(
ぞんぐわい
)
緊
(
しま
)
つてゐますからねと
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
およそ竹材には「竹の色
許由
(
きょゆう
)
がひさごまだ青し」とか「
埋
(
うめ
)
られたおのが涙やまだら竹」というように、それ自身に情趣の深い色っぽさがある。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
(埋葬)というのは三千子さんの死体をどっかへ
埋
(
うめ
)
たことかも知れませんね。それから、この(と小生と蕗屋の三人のみ)の前には奥さんの名前がある訳ですね
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
息苦しくして
遣
(
や
)
って、お前は来年の一月一
日
(
じつ
)
から二月一
日
(
じつ
)
までの間に土の下に
埋
(
うめ
)
られるのだといって聞かせて、
其上
(
そのうえ
)
でどんな哲学を説き出すか、聞いて
遣
(
や
)
りたい。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
▼ もっと見る
彼
(
かれ
)
は
日中
(
につちう
)
甘藷畑
(
さつまいもばたけ
)
の
側
(
そば
)
を
過
(
す
)
ぎては
自分
(
じぶん
)
の
荒
(
あら
)
した
趾
(
あと
)
を
見
(
み
)
て
心
(
こゝろ
)
に
酷
(
ひど
)
いとは
思
(
おも
)
ふのであるがそれを
埋
(
うめ
)
て
置
(
お
)
くには
心
(
こゝろ
)
が
咎
(
とが
)
めた。
恁
(
か
)
ういふ
伴侶
(
なかま
)
は
千菜荒
(
せんざいあら
)
しといふ
名稱
(
めいしよう
)
の
下
(
もと
)
に
喚
(
よ
)
ばれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さゝ
身
(
み
)
の
煮
(
に
)
くたらしを、ほう/\と
吹
(
ふ
)
いてうまがつて、
燒豆府
(
やきどうふ
)
ばかりを
手元
(
てもと
)
へ
取込
(
とりこ
)
み、
割前
(
わりまへ
)
の
時
(
とき
)
は、
鍋
(
なべ
)
の
中
(
なか
)
の
領分
(
りやうぶん
)
を、
片隅
(
かたすみ
)
へ、
群雄割據
(
ぐんゆうかつきよ
)
の
地圖
(
ちづ
)
の
如
(
ごと
)
く
劃
(
しき
)
つて、
眞中
(
まんなか
)
へ
埋
(
うめ
)
た
臟
(
ざう
)
もつを
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
鋤
(
すき
)
は要らん、
埋
(
うめ
)
ちゃいかん、
活
(
いき
)
て居るよ!」
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
船「
陸
(
おか
)
が近けりゃア
伝馬
(
てんま
)
へ積んで陸へ
埋
(
うめ
)
るだが、
何処
(
どこ
)
だか知んねえ海中じゃア石ウ付けて海へ
打投
(
ぶっぽ
)
り込むだ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どこかの静かな墓地の土の下に
埋
(
うめ
)
られて、次第に朽ちて行くのに、その土の上では何事もない日が立って行く事だろう。そして自分は生き残って、
人交
(
ひとまじわ
)
りもするだろう。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
だが爺やが若し犯人だったと仮定したら、彼は何もこれを花壇に
埋
(
うめ
)
る必要はない。そ知らぬ顔をして使用していればよい訳です。誰も現場にサックが落ちていたことは知らないのですからね。
何者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
しばらくすると裏庭で、子供が文鳥を
埋
(
うめ
)
るんだ埋るんだと騒いでいる。
庭掃除
(
にわそうじ
)
に頼んだ植木屋が、御嬢さん、ここいらが好いでしょうと云っている。自分は進まぬながら、書斎でペンを動かしていた。
文鳥
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
何う云う訳でお前まア
此様
(
こん
)
な棺桶へ入れられて
埋
(
うめ
)
られたのか知らんけれども死んだ人なれば穴を掘って墓場へ埋めなければならんが、本堂の
石室
(
せきしつ
)
の中へ入れて
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
わしはあれを読んで、生き
埋
(
うめ
)
の恐ろしさをよく知っていたのだ。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
眞「
出来
(
でけ
)
ぬたって殺さいでも
宜
(
え
)
いじゃないか、
仮令
(
たとい
)
殺しても墓場へでも
埋
(
うめ
)
れば知れやアせんのじゃ」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これから着物を借りて山三郎は穴掘の
扮装
(
なり
)
になりまして、手拭はスットコ被りにして、井桁屋と二人で
埋
(
うめ
)
るときの手伝となって行って様子を見ていると、向うも急ぐとみえて
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
山「おい/\お前は是から其の穴を掘った処へ棺を
埋
(
うめ
)
る手伝いをするのか」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それを綱で張ってありますが、
若
(
も
)
し
乗損
(
のりそくな
)
って落ちて死んだ時には、ツクの下へ其の死骸を
埋
(
うめ
)
るのが
彼
(
か
)
の祭の法だと云いますが、
危険
(
けんのん
)
な
業
(
わざ
)
であります。なれども慣れて上手なものでございます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
○「
早桶
(
はやおけ
)
を
埋
(
うめ
)
ちまった奴が桶の中でお前さんを呼んだのかね」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ツクの下へ死骸を
埋
(
うめ
)
るのが法だと云いますが妙でげすねえ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
埋
常用漢字
中学
部首:⼟
10画
“埋”を含む語句
埋葬
生埋
埋合
溝埋
埋火
降埋
埋木
埋没
埋立
穴埋
埋蔵
埋葬地
埋尽
埋伏
埋立地
埋兵
埋草
埋地
仮埋葬
埋堀
...