“うちのもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家人50.0%
家族50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家人うちのものが餌をやらないものだから、文鳥はとうとう死んでしまった。たのみもせぬものを籠へ入れて、しかも餌をやる義務さえ尽くさないのは残酷の至りだ」
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
文鳥は可愛想かわいそうな事を致しましたとあるばかりで家人うちのものが悪いとも残酷だともいっこう書いてなかった。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
書斎に帰ってから、あるいは昨日きのうのように、家人うちのものが籠を出しておきはせぬかと、ちょっと縁へ顔だけ出して見たら、はたして出してあった。その上餌も水も新しくなっていた。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
家族うちのものは便宜上「白」と呼んでいたが、二葉亭は決して名を呼ばなかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)