宗族うから)” の例文
我また汝のせちに求むるものを指して請ふ、若しトスカーナの地を踏むことあらば、わが宗族うからの中に汝再びわが名を立てよ 一四八—一五〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
われ名をクルラード・マラスピーナといへり、かのらうにあらずしてそのすゑなり、己が宗族うからにそゝげるわが愛今こゝにきよめらる。 一一八—一二〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この時我は詞を添へて、また、汝の宗族うからの死なりきといふ、こゝにおいて憂へ憂ひに加はり、彼は悲しみ狂へる人の如く去れり 一〇九—一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我はオムベルトなり、たゞ我にのみ傲慢たかぶり害をなすにあらず、またわが凡ての宗族うからをば禍ひの中にひきいれぬ 六七—六九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
(願はくは汝麗しき世に歸るをえんことを)請ふ我に告げよ、かの人々何故に凡てそのおきてにより、わが宗族うからをあしらふことかく殘忍なりや 八二—八四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
われはたゞちにさとりかつ信ぜり、こは神にも神の敵にも厭はるゝ卑しきものの宗族うからなりしを 六一—六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)