“御扶持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごふち76.9%
おふち7.7%
おんふち7.7%
ごふぢ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出すひまの有べきや其方はなさけなき爲方しかたなり是には何か樣子やうすあらんといはれしかば粂之進くめのしん心中しんちういきどほり小身せうしんなりともそれがしも上の御扶持ごふち頂戴ちやうだいことに人の理非りひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ソレでドウだと申すに、御扶持おふちを貰わなければ不親切不忠とわれる、不忠の罪を犯すまでにして御辞退申す程のかんがえはないからつつしんで戴きます。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そうすれば三万石のりょうぶんをさしあげて一生御扶持おんふち申しましょうと仰っしゃるのでござりました。なれどもこれはひでよし公の御ほんしんでござりましたかどうか。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お祖父さんも以前まえは大小を差して、戸田家にて仮令たとえ少禄でも御扶持ごふぢを戴いたものだ、其の孫だからお前も武士さむらい血統ちすじを引いて居るではないか、忠孝まったからずと云うて
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)