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持
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もた
ふりがな文庫
“
持
(
もた
)” の例文
東京
天王寺
(
てんのうじ
)
にて菊の花片手に墓参りせし
艶女
(
えんじょ
)
、一週間思い
詰
(
つめ
)
しが
是
(
これ
)
も
其
(
その
)
指つきを
吉祥菓
(
きっしょうか
)
持
(
もた
)
せ
玉
(
たも
)
う
鬼子母神
(
きしぼじん
)
に写してはと工夫せしなり。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
麹町三丁目庄兵衞地借瀬戸物渡世忠兵衞同人妻とみ 其方共
儀
(
ぎ
)
八ヶ年以前平川天神
裏門
(
うらもん
)
前にて町醫師村井長庵こと
雨中
(
うちう
)
傘
(
かさ
)
も
持
(
もた
)
ず
立戻
(
たちもど
)
り候を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
祝酒
(
しゅくしゅ
)
とは云いながら屠蘇を勧めたは
私
(
わし
)
が悪かった、又酔っておる者に大切な物を
持
(
もた
)
して帰し、殊に
夜中
(
やちゅう
)
なり、何うも私が
過
(
あやまり
)
だ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
このお千世の着ていたのは、しかしそれではなく、……清葉が自分のを
持
(
もた
)
して
寄越
(
よこ
)
したのであることを、ここで言いたい。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
僕
(
ぼく
)
も
眞面目
(
まじめ
)
で
答
(
こた
)
へたのです。
全
(
まつた
)
く
僕
(
ぼく
)
は
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
の
出身
(
しゆつしん
)
です。
故意
(
わざ
)
と
奇妙
(
きめう
)
な
答
(
こたへ
)
をして
諸君
(
しよくん
)
を
驚
(
おどろ
)
かす
積
(
つもり
)
は
決
(
けつ
)
して
持
(
もた
)
ないので。これまでも
僕
(
ぼく
)
は
出身
(
しゆつしん
)
の
學校
(
がくかう
)
を
聞
(
きか
)
れましたが。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
種々
(
さま/″\
)
曰
(
いは
)
くのつきし
難物
(
なんぶつ
)
のよしなれども、
持
(
もた
)
ねばならぬ
義理
(
ぎり
)
ありて
引
(
ひき
)
うけしにや、それとも
父
(
ちゝ
)
が
好
(
この
)
みて申
受
(
うけ
)
しか、その
邊
(
へん
)
たしかならねど
勢力
(
せいりよく
)
おさ/\
女房天下
(
にようぼうてんか
)
と申やうな
景色
(
けしき
)
なれば
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此夜は
山中
(
さんちゆう
)
に一宿の心
得
(
え
)
なれば心用の
為
(
ため
)
に
筒
(
つゝ
)
をも
持
(
もた
)
せしに、
手
(
て
)
たれの上手しかも若ものなりしが光りを
的
(
まと
)
にうたんとするを、老人ありてやれまてとおしとゞめ、あなもつたいなし
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
と
書認
(
かきしたゝ
)
め有ける故夫なら
翌日
(
あす
)
又
(
また
)
是
(
これ
)
を
持
(
もた
)
せて取に上ますが
田舍者
(
ゐなかもの
)
は
兎角
(
とかく
)
迷路
(
まごつき
)
易
(
やす
)
き故下谷と云ても
分
(
わか
)
らぬことが有つて
間取
(
ひまどる
)
から大屋さんの名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お前さんが丹精して下すって本当に有難い、その御親切は忘れません、お前さんの様な優しい人を園の亭主に
持
(
もた
)
し
度
(
た
)
いと思いますとこう云ってね、お前の
姉
(
あね
)
さんが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
考えて見ればいくら叔母だって、わざわざ伊予紋まで鏡を
持
(
もた
)
して
寄越
(
よこ
)
すってことは容易でない。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
種々
(
さまざま
)
曰
(
いは
)
くのつきし難物のよしなれども、
持
(
もた
)
ねばならぬ義理ありて引うけしにや、それとも父が好みて申受しか、その辺たしかならねど勢力おさおさ女房天下と申やうな景色なれば
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此夜は
山中
(
さんちゆう
)
に一宿の心
得
(
え
)
なれば心用の
為
(
ため
)
に
筒
(
つゝ
)
をも
持
(
もた
)
せしに、
手
(
て
)
たれの上手しかも若ものなりしが光りを
的
(
まと
)
にうたんとするを、老人ありてやれまてとおしとゞめ、あなもつたいなし
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
しかし、
僕
(
ぼく
)
は
決
(
けつ
)
してさういふ
輕薄
(
けいはく
)
な
心
(
こゝろ
)
を
以
(
もつ
)
て
言
(
い
)
ふのではないのです。
若
(
も
)
し
諸君
(
しよくん
)
の
中
(
うち
)
、
僕
(
ぼく
)
と
同
(
おな
)
じく
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
に
居
(
を
)
られた
方
(
かた
)
が
有
(
あつ
)
たなら、
矢張
(
やはり
)
僕
(
ぼく
)
と
同
(
おな
)
じやうな
情
(
じやう
)
を
持
(
もた
)
れるだらうと
信
(
しん
)
じます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
跡
(
あと
)
へ
持
(
もた
)
せる身に成るべしと專ら取沙汰致候程の者なれども
親
(
おや
)
の心には
折々
(
をり/\
)
思出し
不便
(
ふびん
)
に存じ候と
涙
(
なみだ
)
ながらに申立しにそ此時次右衞門三五郎は
顏
(
かほ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大道餅
(
だいだうもち
)
買
(
か
)
ふてなり三ヶ
日
(
にち
)
の
雜煮
(
ぞうに
)
に
箸
(
はし
)
を
持
(
もた
)
せずば
出世
(
しゆつせ
)
前
(
まへ
)
の三
之
(
の
)
助
(
すけ
)
に
親
(
おや
)
のある
甲斐
(
かひ
)
もなし、
晦日
(
みそか
)
までに
金
(
かね
)
二
兩
(
りやう
)
、
言
(
い
)
ひにくゝ
共
(
とも
)
この
才覺
(
さいかく
)
たのみ
度
(
たき
)
よしを
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
しけるに、お
峯
(
みね
)
しばらく
思案
(
しあん
)
して
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
花「いま新造
衆
(
しゅ
)
に小説本でも
持
(
もた
)
せてよこすからね、屹度寝てしまッちゃ厭よ」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
こちの人
措
(
お
)
いて下さんせ、と
洒落
(
しゃれ
)
にも
嗜
(
たしな
)
めてしかるべき者までが、その折から、ちょいと留女の格で早瀬に花を
持
(
もた
)
せたのでも、河野
一家
(
いっけ
)
に対しては、お蔦さえ、
如何
(
いかん
)
の感情を持つかが明かに解る。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“持”を含む語句
心持
持上
気持
住持
矜持
金持
扶持
持出
癇癪持
家持
兇状持
持合
持来
御扶持
受持
所持
面持
迫持
岡持
維持
...