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雜煮
はま
鍋、あをやぎの
時節でなし、
鰌汁は
可恐しい、せい/″\
門前あたりの
蕎麥屋か、
境内の
團子屋で、
雜煮のぬきで
罎ごと
正宗の
燗であらう。
平次は熱い粥を吹き/\、
雜煮も七草粥も忘れて飛んで歩く八五郎を見やりました。
十か二十か
悉皆とは
言はず
唯二
枚にて
伯父が
喜び
伯母が
笑顏、三
之助に
雜煮のはしも
取らさるゝと
言はれしを
思ふにも、
何うでも
欲しきは
彼の
金ぞ
大道餅買ふてなり三ヶ
日の
雜煮に
箸を
持せずば
出世前の三
之助に
親のある
甲斐もなし、
晦日までに
金二
兩、
言ひにくゝ
共この
才覺たのみ
度よしを
言ひ
出しけるに、お
峯しばらく
思案して